パンと陶器と本の展覧会

pan_panpan_ucuwa2009年10月18日 、「天然酵母のドイツパン&パンに似合う陶器&食に関する本」の private exhibition を行いました。会場風景

天然酵母のドイツパンは越川昌明さん、陶器はダックビルと同じ福畠町にアトリエのある草柳祥祐さん、そして食に関する本はダックビルの書棚からの出展です。いずれも同時即売会でもありました。

越川さんによる、立花隆「ぼくはこんな本を読んできた」的な、これまでのパンづくりの道標となった本や秘蔵資料の展示もありました。こちらは非売品でしたが、参考になる資料が展示され、今では入手困難な貴重な通信などもきれいにファイルされて並びました。

会場と同時に熱心なお客さんが次々とご来場されました。それぞれに詳しい質問をしてくださるので、スタッフも大忙しです。

パンは、カレンズ・クルミ・チーズ・イチジク・ライ麦・オレンジ・オリーブetc。そもそも「山登りしたときに食べるおいしいものがほしかった」というきっかけでドイツパン作りが始まったそうです。来場されたみなさんには、パンの試食としてゴージャスなシュトーレンがふるまわれました。クリスマスにはちょっと早いものの、ブランデーに漬け込まれた木の実やフルーツが豊かな秋の実りを思わせる味わいです。みなさん車ですから、ぶどうジュースをサービスです。パンのほかに、スペシャルなチーズの薫製とプラムのワイン煮の瓶詰も販売されました。これらのレシピと来歴を掲載した越川さんのオリジナルブック「レシピ集」は、たいへんなお買い得品! この機会に入手された方は本当にラッキーでした。シュトーレンプラムのワイン煮とチーズパンづくりの道標t

器もパン並みに焼き立てでした。石川県九谷焼技術研修所で九谷焼を学んだ草柳さんは東京出身の料理人。それだけに、のせる食べ物が映える器作りをしています。清楚な食器が自然の風景に光りました。お料理が好き、おもてなしも好き、といったご夫妻などに喜ばれました。和にも洋にも生かせる作品です。

食に関する本自然の中での暮らしが好きな草柳さんは、ダックビルの本コーナーにあった、柴田書店の日本料理技術選集「野鳥料理」がと非常に気になったようです。ほかにも珍しいグリル料理の本などが買われていきました。ダックビルには料理本だけではなく、食の文化史や生産過程の問題を扱った本など、「食」ひとつとっても、さまざまな切り口の在庫があります。

普段は別の場所に売らる三つのものが出会い、参加者それぞれに発見のある、秋の楽しい一日となりました。今後も時にはまた、このような催しをしたいと思います。